2008-03-01

柏木誠治の生活

sshi.Continualを読んで、柏木誠治の生活柏木誠治の生活[rakuten]を読んだ。

いたって平々凡々なサラリーマン柏木誠治の日常で起こる出来事を丹念に生々しく描いたお話。派手なことはいっさいなんにも起こらず、小説とは思えないほど些細な些細な出来事しか起こらない。 なんにも起こらないんだけどこれが面白い。清水義範の愛情こもった細かい描写を読んでいるうちに、柏木お父さんの生々しい日常がすっと...

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2008-02-29

チャーミングセール

完全に私用で出掛けるのは久しぶりな気分。チャーミングセールをやっている元町に行ってきた。普段よりは人出があったものの、平日なのでまだゆったりとしたものだった。チャーミングセール中の元町チャーミングセール中の元町kaorisで一休み

服を少し見たあとで香炉庵でどら焼きなどを購入し、さらにそのあとでkaorisでひと休み。ちょっと時間がずれていたこともあってか、空いていた。紅茶とケーキをたのんで、かなりまったりとすごし、パンを買って帰った。カレーのいいにおいにひか...

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2008-02-22

Capistranoで(一括)apt-getする

久しぶりにCapistranoをさわり始めた。前から考えていたシステム管理的な用途に使ってみようという、半分はネタというか興味で、もう半分は実用を考えている話。Puppetも検討中というか、試しながら運用しているのだけど、パッケージ更新なんかは手で動かしたいなというのがあって。もちろんpuppetrun運用ならおおむね「手で」動かす感じにはなるのだけろうけど、まだ、その辺りの感覚がつかめてい...

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2008-02-20

socat

一度焦点を合わせると様々なところで見付けるようになるものだけど、socatもそう。VMwareのときに使ったのは単なるコピー&ペーストだったが、今回はSSL接続をするためにmanpageをななめに読みながら使ってみた。といってもこんな程度からだけど:

$ socat STDIO OPENSSL:localhost:443,verify=0

むろんこの程度ならs_clientなんかで十分な...

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2008-02-19

嗜癖する社会

おなかいたいので寝ころがって嗜癖する社会嗜癖する社会[rakuten]を読もうとがんばったんだけど、どうも偏りがアレで難しい。四章構成のうち、一、二、四章を読んだ。三章は現時点では断念というかスキップした。

一つには視点が(おそらく)アメリカに依りきっているので理解しにくいところがあるということ。社会システムの様態だけではなくて考え方とか人間関係についても。まあ、ある程度はしょうがないし、アメリカ人に...

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2008-02-18

鹿男あをによし

昨年から積みっぱなしにしていた万城目学さんの鹿男あをによし鹿男あをによし[rakuten]を読んだ。

どうも体調その他がいまいちでちょっと目先を変えようと思って既読の軽めの本を読み散らしたりしていたのだが、気分的にどうもそれもどうどう巡りな感じがしてきたところで、ふと思い付いて手に取って読み始めたところ、なんだかんだと何時間かのうちに読み終えてしまった。

俯瞰すると形通りともいえそうだが、奈良の女子高...

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2008-02-11

Apache 2.2のmod_headers

Apache HTTPサーバのフィルタは便利だけどレスポンスボディにしか使えないんだよな。レスポンスヘッダにも手を入れたいのだけど…… と思ってmod_headersのドキュメントにあたってみる。やはり指定したヘッダがあろうがなかろうが置換または追加というの(setやadd)があるだけで、指定したヘッダがあるときにだけ置換するといった便利なものはないようだ。

と、思ったのだが、英語ドキュメ...

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2008-02-11

mod_substitute(Apache 2.2)

HTTPなアプリケーションのデバッグのために出力の一部を書き換えたいということがある。アプリケーションを書き換えたくない状況ではApache HTTPサーバのフィルタで対応できそうだ。そういうわけで、何か適当なモジュールはないだろうか検索してみたところ、Apache HTTPサーバのバージョン2.2には標準でmod_substituteというモジュールが用意されていた。

レスポンスボディを...

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2008-02-05

吹雪の山荘

笠井潔さん→岩崎正吾さん→北村薫さん→若竹七海さん→法月綸太郎さん→巽昌章さんの順で続けられるリレー小説吹雪の山荘―赤い死の影の下に (創元クライム・クラブ)吹雪の山荘[rakuten]を読み始めた。

「彼女、信じられないほどの読書家なんです。なにしろ古本屋めぐりが、人生最大の快楽だというんですから。それと落語かしらね」 からかうように七海が、深緑のコートを着た友人にいう。

[吹雪の山荘13ページより引用]

というわけでおなじみの...

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2008-01-25

ドラル国戦史(1)

ずっと積んでいた四方を統べる神―ドラル国戦史〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)ドラル国戦史(1)四方を統べる神[rakuten]を読んだ。舞台の雰囲気はベルガリアード、マロリオン、エレニアとやっぱり似ている。神々は人間くさく、ときに幼い。人々は粗野な面が目立ちつつも妙に大人びていたり、あるいは分別くさい。例によってなまいきな少女が出てきたりもして、特徴的なところはそのままに、それでもこれまでのお話とは違ったお話になっている。

今回は他の三作とはよりも...

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