2008-05-19

イニシエーション・ラブ

乾くるみさんのイニシエーション・ラブ (文春文庫)イニシエーション・ラブ[rakuten]を読んだ。

なるほど、少なくとも一回は読み返したくなる。帯の惹句におどらされている感も少しあるけど。解説「再読のお供に」を読んで、パラパラめくりながらなんとなくタネは分かったので、初読の印象を忘れてしまわなうちに読み返しておこう。

ストーリーとは関係ないのだけど、作中で「N5200」という「コンピュータ端末」が登場していて、しかも「ラ...

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2008-05-19

地震の日本史

寒川旭さんの地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書)地震の日本史[rakuten]を読んだ。

縄文時代から現代にかけて起きた大きな地震の記録や分析を淡々と挙げていくという内容。

古い時代については遺跡の中で液状化現象の痕跡が見付かって、その際、どういう地層をつきやぶっているからこの頃だろうといった話題が主。活断層を調査することで対応付けができるんだそうだ。もう少し技術的につっこんだところが書いてあるとさらに興味深い展開になりそ...

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2008-05-16

そこをなんとか

麻生みことさんの新作まんが、といっても出たのは三月だけど、「そこをなんとか(1)」を読んだ。

新米弁護士をテーマにしていて、いつも通りある種のパワーのある女の子が主人公。ツッコミつつ振りまわされ役、らしき人もいつも通り。「弁護士の仕事って(略)そこをなんとか そこをなんとか 頼んだり なだめたり そんなことの方が大半なんですね」(189ページ)というようなお話。

この方のまんがは、主要登...

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2008-05-09

実家の猫

20080509 020080509 1 死んだそうだ(上にのっかってるほう)。19歳。ネコマタになりそこねちゃったね。

2008-05-04

ボトルネック

ずっと積んでいた米澤穂信さんのボトルネックボトルネック[rakuten]を読んだ。

噂通りに救いのない話だった。出版時期の流行はどうだったのかな、なんて少し思った。なんとなく、あらびき団でパントマイムとかが流れた後の冷や水「ビシャッ」な感じ。いや、あの雰囲気の中でのシリアストーンのパントマイムも好きだし、救いがないとは言うわりに後味が悪かったりはしないし、そもそもこの本のねらいはそういうのとは違うかも...

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2008-05-03

ラブコメ

松久淳さんと田中渉さんの「ラブコメ」を読んでいる。

27歳、元同級生の二人が再会してどうにかなっちゃったり、あるいはどうにかならなかったりしそうなお話。彼女は下町の花屋さんで彼はアニメの脚本家。サバサバとちょっとナヨナヨ。気持ちの向きは彼→彼女。さてどうなるか、で、半分程読んだところ。

書店で手にとってパラパラとめくったとき、書き出しの花屋さんのハードな一日の描写が気にいって、話のスジの...

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2008-05-01

九月の恋と出会うまで

松尾由美さんの「九月の恋と出会うまで」を読み終えた。朝の電車で半分、昼休みに残りの半分、帰りの電車と家に帰ってからで最後まで。

以前読んだ雨恋のほうが好きかな——と思うのは雨恋を先に読んだからだろうか、などとふと思った。調子がよく似てる。

と、ここで思い返してみると、主人公は全編を通して翻弄されるというか、目的語的に扱われるというか、(プログラミングでいうところの)オブジェクト的であると...

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2008-04-30

おさんぽ

ランチをかねていつものコース、元町→山下公園→日本大通り→関内をぷらぷらと。

刺身盛り合わせ定食 - 時遊陣本日の一夜干し定食 - 時遊陣ランチは時遊陣という昼は定食屋、夜は居酒屋なお店で干物と刺身。ここは二回目か三回目くらいで、まったく問題なし。元町では少ない——かどうかはホントは知らないけれど、少なくとも目立ちにくくはある——和な定食をおいしく食べられるところ。けっこうおすすめ。

その後、前から行こうと思っていたスタージュエリーカフェへ行った...

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2008-04-23

クラリネット症候群

乾くるみさんのクラリネット症候群 (徳間文庫)クラリネット症候群[rakuten]を読んだ。この方のお話を読むのは初めて。

「マリオネット症候群」と「クラリネット症候群」の二本が収録されていて、前者は再録、後者は書き下ろし。マリオネット〜のドーンドーンドーンとサイコロが転がっていくような展開は面白かった。それと比べるとクラリネット〜はややキレが悪いかもしれない。

後書きによると、本書は入口として最適だとそうなので、いず...

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2008-04-20

カフェ・ギーニョ

食後にカフェ・ギーニョに行ってコーヒーを飲んだ。ドリップコーヒーは少し温めてから出されるのだけど、コーヒーがあつあつである必要はないので「温めなし」でお願いした。

明治ビタ牛乳のグラスが目をひいた。

外に出ると野毛大道芸がぼちぼち終わるかなという頃合いで人でいっぱいだった馬車道の車道はあき始めていた。そんなところを伊勢佐木モール方面へ向かう。あちらではまだ大道芸をやっている様子。

カフェギーニョのグラスカフェギーニョの入口馬車道