2009-03-15

不完全世界の創造手

小川一水さんの不全世界の創造手(アーキテクト) (朝日ノベルズ)不完全世界の創造手[rakuten]は技術者が主人公の物語…… なのかな。物語というよりも伝記を読んでいるような気分になった。

技術者が、有能なCEOのもとで理想の実現を目指すもの。もちろん経済や政治といった技術以外の面からも敵は現れる。思想の面からも。

技術者モノは好きなのだけど、技術者が社会的理想を追いかけてしまうのでもう一つのれなかった。展開は用意されているもののどう...

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2009-03-14

トーキョー・クロスロード

濱野京子さんのトーキョー・クロスロード (teens’best selections)トーキョー・クロスロード[rakuten]を読んだ。

きっかけはhirax.netの記事だが、紹介文から受けたイメージと、本を読んだ感想はずいぶん違ったものだった。違ったものだったが内容はとっても良かった。

若くて、せつなくて。ふりかえってみると変化の体感速度、感触、認識のズレというか、見掛け上の違いというか、そういったところが印象的だった。ネットワークの相互運動の見え方へ...

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2009-03-13

スノーフレーク

大崎梢さんの新刊スノーフレークスノーフレーク[rakuten]を読んだ。しばしがまんのつもりだったのだけど、体調が悪くて重いものは読めず、しょうがないからっていうのも変なのだけど楽しみにしていたものをあてることにした。

朝の電車、昼休み、帰りの電車、で読みきれず、帰ってからの数十分でがーっと。でもって面白かった。もう、それだけ。いや、がーっといったのが少々もったいなかったかも。

今回の舞台は函館で――...

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2009-03-02

HIJITETUランチ、再び

以前、お試しのつもりで行って気に入ったHIJITETUにてランチを再び。今回はカウンターに座って、飯ものと粉もの、それにランチデザートを付けた。

今週のメニューナシゴレンチョコバナナムース

飯ものはピリ辛のナシゴレン、粉ものはちょっと珍しい感じのアスパラベーコン&ツナチーズ、デザートはチョコバナナムース。前回同様、どれもいけるが、アスパラベーコンが特に良かったな。

2009-03-01

エルクアトロギャッツのいちじくベーグル

エルクアトロギャッツというお店のベーグルをちょくちょく買っている。チェーンのベーグルのお店もわりあい近くにあるのだけど、比べるとこちらのほうが、みっしりもっちりという感じでおいしい。

冷凍されたものが送られてくるので、自然解凍して食べる。軽くトーストしたりする。

バリエーションがたくさんあるのもうれしいところだが、なかでもいちじくのベーグルがおすすめ。ごろっとした果肉が入っていてたまらな...

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2009-02-28

zshのMULTIOS

パイプやリダイレクトのことを調べていて、zshにちょっとはまった。

$ ps h $$
31198 pts/5    Ss     0:03 -zsh
$ ls -ld . .. x | cat -n 
ls: cannot access x: そのようなファイルやディレクトリはありません
     1  drwxr-xr-x  2 akira akira   4096 2009-02-28...

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2009-02-23

キャベツの新生活

「ぼくたちはきっとすごい大人になる」を店頭で見掛けて、面白そうな本だなと思ったのだけどその場では買わなかった。後でamazonで調べてみるなかで、同じ著者の別の本をながめていて、こっちのほうが合いそうだなと思って先に買ったのが有吉玉青さんのキャベツの新生活 (講談社文庫)キャベツの新生活[rakuten]。

基本的には帯やamazonにあった紹介文によって判断したのだけれども、いやはや、ぐるんぐるんと巡る物語であった。つ...

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2009-02-22

とちぎRuby会議01に行ってきた

迷った迷った。直前まで行こうかどうしようか迷った。が、行ってみて良かった。

この手の集まりに行くのはほんとうに久しぶり。久しぶりの参加が新幹線に乗っていくことになるとは我ながら驚きなんだけれども、ともかくいつもよりも早起きをして、寝過ごさないことだけにひたすら集中して移動した。車中では迷いの元であった原稿をパチパチとはじいたり。

とちぎRuby会議は二部構成となっていた。一部は原さんとご...

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2009-02-20

Re-born

アンソロジーのRe-born はじまりの一歩Re-born[rakuten]を読んだ。ベタなところからひねったものまで様々な「はじまり」が描かれている。だんだんいったい何がはじまるのかと楽しみになっていった。

瀬尾まいこさんの「ゴーストライター」、平山瑞穂さんの「会ったことがない女」、伊坂幸太郎さんの「残り全部バケーション」が良かったかな。実は宮下奈都さん目当てだったのだけど、それはいまいちあわなかった。そこが残念。