長年Railsをやってきた人にこそ「Rails3レシピブック」
Railsのコードをがーっと読み込んで、しばらく離れていた。Railsでばばばとアプリケーションを書いて、終わったらまた別のことをしていた。こんな人けっこう多いんじゃないかなと思う。
Railsはほんとうに元気に育っている。ずっと変化しているようだ。Railsでコードを書いていて「ここをもっとこう○○にできたらいいのに」と思うことがある。やがてそれができるようになっている。
先日、Railsの経験があまりない知人といっしょにコードを書き進めることがあった。これはどういう意味か、こういう場合はどうするといいのか、こんな書きでいいのか、と何度か質問を受けた。知らないこと、わからないこと、あやふやなこと。調べたり、自分で書いてみたりしがら回答した。その中で、変なところがすっぽり抜け落ちていたりすることに気付いた。
私自身はRailsのコードをがりがり書いてきたというほどではないと思う。それでも、最初にコードを読んだのが0.xのころで、それから間を置きながらも読み書きを続けているので、時間だけはそれなりに過ごしてきた。「もっとこう○○にできたら」をそれなりにやり過ごしたりもした。だが、それが逆に「えっ、こんな書き方ができる(ようになっている)の」といった穴を作ってしまう結果にもなっているように思う。実際、前述の知人のコードを読んでいて、実際に「えっ」と思い、改めてリファレンスにあたることも何度かあった。
「Rails3レシピブック」をざっと読んでみたところ、そんな「えっ」がいくつもあった。何十個もとは言わないが一つ、二つではないくらいには。
そういう点で、入門書を終えたプログラマだけでなく、経験のあるRailsプログラマでもこの本を持っていて損することはないだろう。
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