雨の京都にて
しんどそうな用事で帰郷することになったので、予想通りにしんどかったときの備えとして京都寄り道を予定に組み込んでおいた。まとまった休みを意識してとるというのも久しくなかったので、多少無理をしたが仕事を寄せておいて、二泊三日(5/10〜12)を確保した。
幸いなことにその用事のほうは予想よりはマシな形で終えることができた。いろいろ思うところがあったりと、なんだかんだ疲れたのもたしかだけど。
そうして、さて、京都だと思ってみたものの――出発前からの予報で期待はしていなかった通りに雨天続きだった。それも土砂降りとも言えるくらいの降り方をすることもあり、あー、なんだこりゃ、と。レンタサイクルを借りてうろつこうなんて思っていたんだけども、そんな状況ではまったくない。
もっとも、観光らしい観光をする予定はもとよりなかったので、振り返ってみれば、出掛けるたびにに濡れるのはかなわないけどしょうがないねー、くらいで済ませられた。ふらっと立ち寄った清水寺の下りで大雨に降られ、しかも修学旅行生だらけでバスにも乗ることすらままならず、観光マップに載っていない系統の市バスに飛び乗ったのもいい思い出(観光マップには主な路線しか載ってないようだ; 結果的には間違っておらず無事移動・退避できた)。
三日間通して、こういってしまうとなんだが、何するでもなく、ひたすら飲食するところを探しも求めて過ごしたような気がする。そんな日々の結果として撮った写真はそういったものばかりであった。
合間にたまたま近くにあった神社などに寄ることがあったが、そうすると修学旅行生の集団に必ず出会う。さすが京都。雨の中、傘もささずにびじょぐじょになって楽しそうにしていてたりする。住宅の並びの中にある小さなお店から数人のグループが出てくるのを見掛けることもあり、あそこには何があるのだろうとと逆に気になったりすることも。また、鳥岩楼というお店では、二十人くらいの修学旅行生にかこまれて食事をすることにもなった。なかなかない景色、雰囲気であり、また聞こえてくる会話がどこかなつかしいものでもあり、ちょっと楽しかった。(やんちゃめに振る舞う男の子が一人だけいて、まわりの男女の距離のとり方がいくらか見えたりもして。)
いくらか状況をよくしたのは宿が繁華街の中にあったことで、新京極のアーケードのある通りのごく近く。出掛けのバスや電車に乗るための移動で雨に濡れて憂鬱にならずにすませられた。さらに、オープンしたばかりということもあって、ロビーや室内はきれいで臭いなんかもなかったし空調や水まわりにも問題なし。水まわりといえば、お湯をミスト状に出すことができるシャワーヘッドが使われていて、こういうのにあまり興味がなかったのだけど自宅にも欲しいなと思ったりもした。さらにいえば連休明けだったのに加えて、おそらくオープンしたてという事情も加わったのだろうけれど宿泊料が意外に安くすませられた。こうなると交通費の割り合いが上がってしまうので、どうせならもう少し長く滞在したかったかな(ちょうど帰る日から天気が上向いたし……)。次に京都に行くのはずいぶん先になりそうだけど、変わりがなければまた使ってもいいと思った。
修学旅行にしてもどちらかとシーズンではあったのかもしれないが、ホテル近くで中高生を見掛けることはほとんどなかった。いまどきは行かないのかな?