Ruby会議2009の個人的なまとめ

こういう数百人が集まるイベントへの参加は久しぶりのことだった。もちろんRuby会議への参加もずいぶん久しぶり(Rubyカンファレンス2006に行ったのが最後)。

今回のねらいは人と会うことで、具体的な目標はPGP鍵の署名をもらうこと、やや具体的でない目標は勉強会なんかのヒントをもらうこと、といったあたりだった。成果は上々。面識のないコミッターも多くて誰が誰なのかわからず、よって全員にというのは無理だったが複数人にID確認をしてもらうことができた。

あ、あとPokenでハイフォーできた。七人も。

咳さんや中内さん、ゆうぞうさんとtoRubyのいろいろを聞かせてもらったり考えてみたりできた。場違いかなとも思いつつ参加したReginal RubyKaigi会議では、率直に言ってスタンスがずいぶん違いそうだなと思いもしたのだけど、何かしら地域ごとに色があるのが見られて興味深かった。勉強会を中継しちゃうというのも面白そうだ(そのための準備とか大変そうかもだけど)。個々にお話を聞いてみたかったと今になって考えるのだが、当日は自分がうわついていてそれどころではなかった。せめて一人一人に挨拶しておけばよかったのに……。

ただ、その一方で、前田さんにはもし勉強会をやることになってもろもろうまく事情が合うようなら〜なんて話を(やや強引に)させてもらったりもして、第二のtoRubyを目指す気になってみたりもした :-) これはきっと大きな成果。使えるコネは使いまくろう。もっとも無理なものは無理なので、ホントにお願いするときにはちゃんとお願いします。

人と会い、話を聞くという点では、RICOHさんやSKIPさんの人々に話を聞けたのはうれしかった。つい知っている人と話をして終わってしまいがちなのだが、今回はその点うまく動けた。どちらも大きな企業であるため、Ruby/Railsを始めるというのは何かと大変だったのではないかと聞いてみたのだが、意外な経緯があったりしてとても参考になった。

セッションには三日分のメモで挙げていないのも含めて、いくつも興味をひかれるものがあったが参加できないものが多かった。もっとも、行く前からうまくまわることはできないだろうなと思ってもいたので、やっぱりうまくまわれなかったなというところ。運よく参加できたセッションはどれも面白かった。参加できなかったものもできるだけ後で内容を追うようにしようと思う。最も印象に残っているのは「世界をコントロールブレイク」だったりする。じわじわくる。

セッションといえば、スピーカーの方と普段読んでいるblogとかとの関連付けがいまいちできなかった。twitter名はわりとみんな書いていたけどblogのタイトルとかスクリーンショットとかをちらと見せてくれるとわかりやすい気がする。

運営はおそらくすごく大変だったのだろうと思う。ただ、一参加者の視点から言わせてもらうと、その大変さが伝わってこないくらいスムーズにRuby会議2009は運営されていた。Linux Conferenceなどで多少その種のことを手伝ったことがあるが、何も起こらなくても大変だった。ほんとうにお疲れさまでした。

さて、以下はかなりどうでもいいこと。

iPod touchが便利だと初めて思った。今のところ気軽に持ち運べるPCが手元にないこともあって、使うかどうかわからないけどiPodくらいはと思って持って行ったのだったが、現場ではtwitter/friendfeed(実際にはf2p)をがっつり使っていた。事前にiPodにtwitterアプリケーションを三つばかり仕込んでおいたなかで、Twitterrificの具合いが最もよかった。これは購入しちゃってもよいと思った。TwitterPhoneは広告がピコピコ動くのが気になって使う気にならなかった。その点、NatsuLionは広告が(もちろん)出ないのでTwitterPhoneの代わりを十分にはたせるのだが、ハッシュキー検索ができなかった(私がやり方を知らないだけかも)のは、あのような場では不便に思った。

そんなところきてにRuby on Mac/iPhoneのセッションに参加してしまったものだから、持ち運べるMacが欲しい気分がかなり強くなった。Air欲しいなあ。それでもって素直にいけばiPhoneなんだろうけど、いろいろ考えてもまだない感じなのでどこでもwifiあたりかな、などと考えている。

そうそう、三日目はコーヒーを飲んだのだった。外出続きでコーヒーを飲めなくてもうがまんならなくなった。そういえば行きたかったところがあったんだったなと思い出したのが神田 伯剌西爾。他にはないかなと探してみて見付けたのが茶房 喫茶去。伯剌西爾は何で見たんだったかな。忘れたけど行ってみようと思っていたところ。分煙で(休日は)空いていて、地下なので静かで、席数はそう多くないけれどもゆったりできる。若そうな方がやってらしたのは意外だった。喫茶去は一本入った通りにあってちょっと迷った。この季節だと朝顔か何かなのか緑いっぱいのお店。禁煙ではないが、どうしてもっていうときには1F/2Fで分けることもあるのだとか。モーニング以外の食事メニューはないが、昼どきには弁当持ち込みでもOK。

取り戻すようにコーヒーを飲んで、しばしぼんやりと過ごした。どちらもとってもいいお店。いつも思うのが、近くにこれがあればなあ、だ。

コーヒーのも含めて撮ってきた写真をflickrに置いておいた。ほんとうに少しだけだけどよかったら。