日本大通りに蜘蛛が出た
横浜公園からのびる日本大通りに大きな蜘蛛がやってくるというので見に行ってきた。
ラ・マシンなる巨大な蜘蛛が二匹。新港埠頭〜赤レンガ倉庫〜日本大通りを「散歩」した。これは横浜開港150周年記念イベントの一部で、本番イベントでは有料エリアで見ることができる。今回のイベントの目玉の一つ。無料で見られるというのもあるが、むしろ街中で動いているところを見られるまたとない機会だった。
(その他の写真)
私が見たのは日本大通りの中程で、どこにどのようにやってくるのかもわからないまま、人込みがわずかに薄そうだったところで待っていた。やがて遠くみなと大通りから日本大通りへと入ってくる姿が見えはじめる。信号をどうやって避けるのかとか、いったいどうやって歩いてくるのかとか、いろいろ考えていたが、本体を支えて移動させるための車両がついていたのだった。だが、うねうねと動く多数の脚を八方にのばしつつ進んでくる様子にはある種の質感がある。「なーんだ、車で動くのか」ということもなく、なおまじまじと目を向けてしまう。
郵便局の角で動きが止まったなと思っていたら方向転換をしてバックで進入してく様子が見える。まわりの人々の声によれば二匹の蜘蛛がやってくるらしいとのこと。なるほどと思ううちにもう一匹の姿が見えてきた。特に選んだわけでもなかったのだが、ちょうど目の前あたりで二匹が向かい合うことになるようだった。
ゆっくりじっくり、街路樹の葉を散らせつつやってくる二匹。やがて一方が他方の上方に脚をうごめかせる。わずかに触れないくらいまで脚をのばしてみせる。やがて先に進入してきた蜘蛛は活動を停止。クルーが下りてくる。後からきた一匹は再び下がってやはり動きを止めた。蜘蛛たちとともに移動してきた生演奏も終わり、これにてプレイベントの前半が終了した。その後、小一時間空けて、復路が始まるとのことだった。気が付けば身動きできないような人出になっていておどろいた。
あれ、多脚砲台だよな。じゃれあってるよ。撃つんじゃないの? と、ちょっとだけ思った。多脚砲台ならば「なんか、ちっちゃくてごめんね」というところだが、もちろんそんなことはなく、見応え十分の迫力ある大きさだった。欲を言えば、脚をもっとこっちまでのばしてくれ! であるが、まあ、そういうわけにもいかないだろうし。
せっかくの機会なので、本番イベントにも行ってもう一度じっくりと見ておこうと思っている。ちなみに少しお得になる前売り入場券の販売は4月27日まで(→チケットの買い方)。