とちぎRuby会議01に行ってきた
迷った迷った。直前まで行こうかどうしようか迷った。が、行ってみて良かった。
この手の集まりに行くのはほんとうに久しぶり。久しぶりの参加が新幹線に乗っていくことになるとは我ながら驚きなんだけれども、ともかくいつもよりも早起きをして、寝過ごさないことだけにひたすら集中して移動した。車中では迷いの元であった原稿をパチパチとはじいたり。
とちぎRuby会議は二部構成となっていた。一部は原さんとごとけんさんによる招待講演とLightning Talksが行われ、二部は定期的に開催されている勉強会toRubyの特別版が行われた。
原さんは「博士の愛したRubyと数学」で、いかにRubyを身体の一部として使ってきたか、使っていくか、そしてその経験から未来のRubyの姿を予想するという内容だった。「未来にはもしかするとグローバル変数がなくなるかもしれない。その分クールになった。『むかしは良かった、グローバル変数なんてのがあってね』『グローバル変数を使うときにはちょっとドキドキしたもんだ』なんてことから『復刻版Ruby』が出るかもしれない!」なんて話も。
加えて、(脱線して?)ペンへの愛着についての話題がも盛り込まれていたのだが、その中であった「計算をするとき、紙との間にあるのはペン。ムキーとなってきたとき、それが良いものであることによって、投げ出すまでにあと10秒をもたせることができる。その10秒で先に進める。だから手に気持ち良いものが良い」というのが印象に残った(だいたいこのようなことだったと思う)。講演内容としては「Rubyもそのようなものに」と続くのだが、それはそれとして、ペン以外に紙やキーボードへの愛着もあるのかななんてことを思った。後で尋ねてみるのを忘れてた。
ごとけんさんは「20世紀Ruby」として、なつかしのPerl/Ruby Conferenceから現在までのごとけんさん自身のRubyとの関わり方をベースにした、Rubyをどう楽しむかというお話だった。思いがけずなつかしい名前が出てきてうんうんとうなずきながら聞いていた。WEBrickもさることながら、leakproxy.rbにはずいぶんとお世話になったなあ、なんて。
toRuby特別版ではdRubyを使ってみなでつなぎあってみるというのが行われた。無線LANのトラブルがあったりもしながら、あらかじめ用意されたサーバに接続するだけでなく、各人のPCに対して接続しあうなどできていたようだ。MS-Windowsだとうまく動かなかったり、1.9.1だと動作がおかしいかもしれないという話が出たりと、必ずしもすんなりとはいかないようだったが、終わるころにはみなそれなりに動かすことができたようだったし、時間中はなごやかな雰囲気であったこともあり、参加者はみな楽しめたようだ。やはりつながって動くものを目の前にすると楽しい。
私はというと、OS X上のmacportsで1.8.7と1.9.1を用意しておいたのだが、自ホストのアドレスを逆引きできないせいか(追求してない)DRb.start_serviceで例外が上がるなどして少し手間取った。自アドレスを明示することで例外を避けられたし、1.9.1では例外が上がらなかった。
その後、会場の片付けを少し手伝って、懇親会の会場へ移動。電車の時間を早めにしてしまったので途中あわてて抜け出す感じになってしまったが、直接にはお話ししたことのない人々といろいろとお話できて楽しかった。駅に着いてみれば時間に余裕があったので、せめてちゃんと挨拶をしてくればよかったと待ち合い室のベンチで思った。
勉強会というのに興味があったので、実際に参加してみようと年初に考えたのがきっかけの一つで、こうして実際に見られたのは、少し無理してでもいったかいがあった。運営の雰囲気くらいはつかめたかな。別の勉強会にも参加してみようと思う。その上で、何かネタがあれば近くで勉強会みたいなものを考えるのにも実は興味がある。横浜〜関内駅あたりで企画したらのってくれる人はいるかしら。
toRubyの最後にKEEP-PROBLEM-TRYがあったのでなぞらえてみると、KEEP: こうしたイベントや勉強会への参加を続ける、PROBLEM: せっかくなので行きたかったカフェが営業してなかった(確認不足)、TRY: しゃべる側にまわれるようネタ出し、というところかな。
少しだけど写真を撮ってきたのでよければどうぞ: とちぎRuby会議01