うさぎドロップ

宇仁田ゆみさんの「うさぎドロップ」を読んでいる。ある事情から六才の女の子をひきとることになってしまった30男の奮闘記。

実はその前に読んだ「マニマニ」という、まったく別のお話で良いなと思い、著者追いした中の一つ。現在四巻まで出ていて、まだ続いている模様。

それまでになかった生活サイクルに入らざるを得ず、仕事のことを考えてみたり、シングルファーザー状態だということもあって子供の様子に敏感にならざるを得なくなってみたり、その一方でメロメロになってみたり、と、そんなお話。女の子の親は健在なあたり、これから難しい展開が待っているのかなという気がする。

この種の子育てものとしては佐原ミズさんのマイガールやあずまきよひこさんのよつばと!を読んでいる。前者はやや感傷的な雰囲気であり今のところ家族の話として描かれており、後者は子供のとっぴょうしもない行動を軸にコミカルに描かれている。対するうさぎドロップは彼・彼女らをとりまく環境を描いているという視点の違いがあるように思う。

マニマニでは若者達の恋愛を描いている。基本的に一話完結だが、あっちの話の登場人物がこっちの話にという感じでゆるくつながってもいる(が、ストーリーとしてはつながっていない)。美化した夢のような話ではなく、かといってきつい、ひどいという話でもなく、日常にあるところを、ただしセックスも含めてわりと生っぽく描いている。

単純な好みでいうとマニマニのほうなのだけど、うさぎドロップもおもしろい。

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うさぎドロップ (4)
宇仁田 ゆみ
(2008)

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マニマニ
宇仁田 ゆみ
(2003)