そこをなんとか

麻生みことさんの新作まんが、といっても出たのは三月だけど、「そこをなんとか(1)」を読んだ。

新米弁護士をテーマにしていて、いつも通りある種のパワーのある女の子が主人公。ツッコミつつ振りまわされ役、らしき人もいつも通り。「弁護士の仕事って(略)そこをなんとか そこをなんとか 頼んだり なだめたり そんなことの方が大半なんですね」(189ページ)というようなお話。

この方のまんがは、主要登場人物のクセがわりあい似ていて、全体を通しての雰囲気も似ているように思える。その一方で舞台やテーマをガラっと変えてくるので、並べて順番に読んだとしてもわりといけちゃう。個々の物語もダラダラ続けるようなところがなくて良い。やや難点に思えるのはどうもシリーズ全体のオチが弱いというか、すかしてくるというか、そんなところ。これは、まあ、取り方によるかなとも思う。今度のはどうなるだろうか。

ところでamazon.co.jpでずっと扱いがないままなのだけど、なんでだろ。てっきり延期にでもなったのかと思ってしまっていた。

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そこをなんとか (1)
麻生 みこと
(2008)