「夢の終わりとそのつづき」と「誰もわたしを愛さない」

樋口有介さんの夢の終わりとそのつづき (創元推理文庫)夢の終わりとそのつづき[rakuten]と誰もわたしを愛さない (創元推理文庫)誰もわたしを愛さない[rakuten]を読んだ。7月と9月に出ていたようで、うっかり取りこぼしていた。

両者とも柚木草平シリーズなのだが、前者はもともと別の話だったのをリライトしたものだそうで、雰囲気がシリーズの他のものとかなり違う。違いすぎてちょっと……。

後者はシリーズに期待する通りのもので、主人公が自分の状況を、少しずつ書き取っていくようなお話。もちろん今回もまた女性に振りまわされつつ、憎めないダメさを披露している。

今回は新人編集者(もちろん女性、眼鏡付き ;-)が出てきたりもしていて——このシリーズってもう少し続いてるのかな? ……えーと、出版社サイトによれば少なくともあと一冊予定があって、一方で新作が書かれているとか。というわけで、続巻が気になる。