円紫さん→覆面さん→火天風神
私と円紫さんシリーズを持っているだけ読んで、覆面作家シリーズを持っているだけ読んで、それでもって先日買ってきた若竹七海さんの火天風神[rakuten]にとりかかった。半分弱かな。
私と円紫さんシリーズは、再読してみると記憶していたよりもずっと艶っぽい描写があってちょっとドキッとさせられたりした。
火天風神は、行きの電車や帰りの電車で読んでいて、帰りの電車を降りるころにほどほど雨が降り出していて、しかも降りたすぐのホームでプロ野球が中止になったと電光掲示で流れていたのを見たりしたもので、ほんの少しだけだけど、ドッキリしてみたり。あれー、今日なにかすごい雨の予報だったっけ? というような(結局、実際の雨は大したことなかったのだけど)。
追記(2007-09-22): 作中の時間の流れよりも凝縮されているというか、間々をはぶいた描写になっているのはもちろんなのだけど、その中で丁寧に丁寧に描かれているのでつい入り込んでしまう。ふと思いついただけで確認していないが(しようもないけど)、全体的に作中の時間の経過と文章量の比がある程度一定になっていたりしはしないだろうか。盛り上げどころに長くページが割かれているといった印象がなくて、それがかえって臨場感を出しているような気がしてきている。