柴村仁さんの我が家のお稲荷さま。(1)〜我が家のお稲荷さま。〈4〉 (電撃文庫)(4)[rakuten]を読んだ。

旧家の守護妖怪として縛られていたキツネがある事情から解放され、その過程で一般家庭の守護妖怪になったところから騒動がはじまる。各地を治める神様に振り回されたり、神様同士のいざこざに巻き込まれたり。

(1)は解放とそれに続く就任。就任の挨拶あたりからおかしな騒動になる。(2)では神様同士のいざこざに、(3)〜(4)ではさらに妖怪たちを交えてのいざこざにまきこまれる。

このように書くと風呂敷の広げかたはそれはもう結構なものだが、読者に見せるところをうまく切り取っていて、消化不良になるようなこともがない。妖怪が居ついてはいるもののまずまず普通の生活風景から、これから巻き込まれる騒動や怪異に至る部分がわりあいにスムーズに描かれているのも良い。また、主人公一家の日常といえる部分もそれぞれにしっかりと描かれていて、おかげで変に一体化した人々ばかりといった感じがない。

一方で、もう少し大きな展開があっても良いかなとも思えたりもするけど、まあ、いずれそういう感じになるのかな。

(6)まで出ているので続きを読むつもり。このままの感じなら著者買いするかも。