AIGオープン2006で初テニス観戦
テレビも含めて人生初のテニス観戦。まるまる一試合、まともに見た最初の試合がRoger FedererさんとBenjamin Beckerさんとで行われた準決勝になった。
観戦したのはAIGオープンの6日目と7日目(最終日)で、場所は有明コロシアム。6日目はSS席で1F席の最後列あたり、2F席のちょっと下。コートの端のラインをずいと延ばしたあたりだった。7日目はCS席のやはり最後列で前日の斜向いあたりの、やはりコート端。コート全体を斜めに見渡せる位置。
テニスのルールもちょいあやしい状態で見ているうえに、観戦経験がほとんどないので、たとえばある瞬間に選手がどれくらい動けるかとか、ラケットをどう扱えるかとか、そういった知識がほとんどないため、会場がどよめいていてもはてそれがどのくらい凄いことなのかと判断できないことがしばしば。もちろんそういうのと関係なく単純にすげーっていうプレーもあって、見てて楽しいというのは感じたけど。ただ、そういう点ではダブルスのほうが密度が上がる分、変化に富むプレーがずっと続くような感じで、むしろ分かりやすいとも思った。
あと、意外に面白かったのが、ボールパーソン(ボールを拾って選手に渡す人々)の動きで、たしかコートの中央、ネットのわきに二人、両サイドに二人ずつの六人が配置されていたのだけど、基本的には両サイドの二人がそれぞれ二つずつボールを確保しておくことになっているらしく、タイミングをみはからって、足りなくなったところに順繰りにボールを流していく様子が見られる。これがなかなか整然としていて興味深かった。ま、なかにはわたわたしてる子もいたけど :-)
今大会の5日目までは雨がすごかった*1のでセンターコートの屋根は閉じられていたそうなのだが6日目と7日目は快晴で屋根が開いていた。で、そうなると、この時期にもかかわらず日中照りつける陽射しは大変なもので、それはもう暑くてまぶしい。6日目の席では夕方近くまで日ががんがん当たって影はどこにもないという状態が続きちょっとまいった。帽子とサングラスはあったほうが良さそう。一方、日があたらなくなると今度は風がきいてきて一気に涼しくなる。夕方をすぎて夜にさしかかるころには寒くすらなるのでウィンドブレーカーや膝掛けが必要になる。腕時計の温度計で見ただけなので正確ではないと思うけど寒暖差は15〜20度くらいはあったようだった。ちなみに雨の間(つまり5日目まで)は蒸す感じはするものの、そこまで寒いとかはなかったそうだ。
観戦にあたっては8倍の双眼鏡を持っていったのだが、選手の表情を見たいとかいうのにはやはり双眼鏡が必要。倍率もちょうどよく、持っていってよかった。ただ、プレーを見るため(コート半面を見るとか)ということだと、席にもよるだろうけど少なくともCS/SS席あたりで8倍は倍率が高すぎると思う。CS席だと3倍くらいかせいぜい5倍程度、SS席で5倍からせいぜい8倍程度かな。2F席以上でも10倍以上はいらないと思う。あと、倍率をどう選ぶにせよ、有効視野が広いほうが良いはず。
カメラは、こういうときはやはり一眼レフなのかなと思った。古めの高倍率コンパクトデジカメ(LUMIX FZ10)をひっぱり出してもっていたのだけど、フォーカスが遅い上にピントがあってんだかどうだか正確なところが分からないときて、さすがにきびしかった。マニュアルフォーカスもできるようにはなっているのだけど、表示が液晶のみで、これはこれでピントがあってんだかどうだか分からないのでなあ。やはりよく見える光学ファインダーを備えたそこそこのデジ一眼が欲しくなる。世の中のお父さん方がこぞってデジ一眼を買う気持ちがちょっと分かった。あと、スポーツ観戦だと一脚があるとよいのかなとも思った。プロカメラマンは手持ちか一脚で、三脚はほぼなかった。まあ、スポーツの種目とか狙う位置とかにもよるのだろうけど、観客席からだとあっち向いたりこっち向いたりに加えて、隣の人がーとか前の人がーとかあるからフットワークの軽そうな一脚のほうが良いのかな、と(加えてずっと手持ちだけというのもきびしいしね)。
ちなみに写真はOKだが動画撮影はダメということだった。
*1 屋外コートが使えなくて日付けをまたいで翌3:00とか4:00とかまで試合があったそうだ。