古書店アゼリアの死体
猫島ハウスの騒動[rakuten]を気にいってから…… じゃなかった、「ぼくのミステリな日常」を読み、「猫島〜」を読んでから、同じ著者、若竹七海さんの本をいくつか当たってみている中で「心のなかの冷たい何か」の次に
古書店アゼリアの死体[rakuten]を読んでみて「猫島〜」は葉崎市シリーズの一部だったことを知った。両者のストーリーには関連がないが、雰囲気は同じで一方が好みにあうなら他方も同じだろうと思う。
「ぼくの〜」はともかく「心のなかの〜」はけっこう重い内容であって、「猫島〜」の次としては、ちょっと予想していなかった雰囲気だったため面食らったところもあったが、あちらはあちらですごかった。私の好みは葉崎市シリーズのようなのなのでこちらのほうが良いと思ったけれど。
さて葉崎市シリーズはといえば上の二冊のほかに「ヴィラ・マグノリアの殺人」があってこれがシリーズ最初の本。同様のシリーズかどうかよく分からないけど「クール・キャンデー」の舞台も葉崎市だそう。後者については「血文字パズル」というアンソロジーに後日談が入っているらしい。同話は「青に捧げる悪夢」にも含まれるようなのだが、どちらも現在入手が難しそうな様子。
追記(2006-09-07): 「血文字パズル」を有隣堂の店頭で検索したら他店にあると出たので尋ねてみたところ、地方の大学に一冊だけあるというので取り寄せてもらった。「クール・キャンデー」を読むまでがまん。