99.9%は仮説

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)99.9%は仮説[rakuten]を読んだ。タイトル通りの内容。世の中のほとんどのものごとはたしかからしさによっていて、本当に正しいかどうかは実は問題とされていない。にも関わらず、あまりにそこのところが忘れさられてしまってはいないか。実際、科学という一般には理詰めガチガチと思われるような分野であってさえ、過去に何度も大転換が行われてきた。そんな中、何かを絶対視する、つまり自分の信ずる仮説のみを信ずる態度は相応にキケンではなかろうかという仮説。

まあ、この辺のストーリーだけを、このように抜き出してしまうと面白味がないのだが、実際にどういう転換があったのかとか、あるいは、現在ではあまり確からしいとは考えられていない仮説がいかに広まっているかといった話をもとに進むので読みやすく、知らないことも多かったので私は十分楽しめた。後者については、たとえばよく言われる飛行機が浮かぶ仕組みの説明が実は正しくはないのだといった話題など。

この本の最後にある「もっと知りたい人のための参考文献」の中にあった「科学のダイナミックス」という本を読んでみたいと思ったのだけど再版予定がなく入手できない状態らしい。図書館にはあるようなのでそのうち行ってみよう。あと相対論とかその辺も概要くらいは勉強しないといかんかなあ。でもその前にその手の数学とかやり直したほうが良いのかも。