雑誌メモ: Software Design 2006.02号

第2特集の「WebDAVサーバ構築パーフェクトガイド」はプロトコル的なところから実際の構築運用までをカバーするなかなか丁寧な記事だった。限られた紙面の中で技術動向からプロトコル上の動作、認証まわりやセキュリティ上の注意点にまで触れていて良かった。相互運用関係のトピックがないのが惜しいが、それだけで別記事になっちゃうだろうからしょうがないかな。

第1特集の「今すぐできる最新検索システム」は特に目新しい内容ではなく、個人的には残念。ただし最初の「検索システム最新動向2006」では検索一般の技術的側面を紹介しているので、どんな仕組みで動いているのか知りたい人にはちょうど良さそう。続く部分でRast自体とその活用としてのtDiaryおよびHikiからの利用方法とメール関連のximapdとmorqの紹介、それからNamazuおよびKabayakiの解説が行われるわけだが、この特集タイトルに対してHyper Estraierが扱われていないのは非常にバランスが悪いと思う。個人的にはHyper Estraierに加えてSennaもいれて、利用方法や性能、特徴などを相互に比較(こういう用途にはこれが向くとか)して欲しかった。そういったわけで、Rast関連記事についてはximapdの記事によってユーザが増えてくれると良いなというところ。

Rastといえば、対象ドキュメント数が多くなってくるとインデックス操作がたまらなく遅くなるのでまいっている。ximapdの利用にストレスを感じてきている。プロパティをいじれないのも早くなんとかしてほしいところ。まあ、開発者のねらいとは違うのかもしれないけど。ximapdといえば、非同期通知のサポートに早いとこ着手したい。やはりこれがないと実用上やや不便。あとはフックをもう少し増やしたいかな。本当にアイドル状態の時に動くフックとか。それから記事中にもあったけどWebインタフェースをつくって簡易検索できるようにしたい。つまり検索フォルダを作るほどじゃないんだけどというときのために。ついでにいうと、Hyper EstraierのノードAPIに対応させたいな。