MPS-50を使ってみた

MPS-50(使用前)MPS-50はカップ状の部分と蓋状の部分の二つに分かれる。さらにそのそれぞれが外側の樹脂の部分と内側のネットの部分に分かれる。挽いた豆をネットの中に入れて蓋を閉め、全体をシャカシャカとふってやる。そうすると不要な微粉はネットの網目(かなり細かい目の茶漉しくらいかな)をすり抜けて落ち、本来のコーヒー粉がネットに残る。

触ってみてまず思ったのは、建て付けが悪いかなということ。蓋の合わさり具合いがいまいちな感じがある。何度か使ううちに多少はなじんでくるかもしれない。

MPS-50(使用後)実際にやってみると、想像以上に微粉が出てきてちょっとおどろく。数回振るだけでドパッと出るので、このいきおいだとコーヒー粉がずいぶん少なくなってしまうんではなかろうか、などと大袈裟な考えが一瞬よぎる。

MPS-50を分解したところほどほど振ったところでMPS-50を分解し、微粉を取り出してみた。感度が1gまでの秤しかないので誤差がだいぶあやしいが、約30gの豆を挽き、シルバースキンを軽く吹き飛ばしてからシャカシャカやった結果、約1gの微粉と約28gのコーヒー粉が残った。

さて問題はこのコーヒー粉を使って淹れたコーヒーの味だが…… MPS-50の扱いに気をとられすぎてドリップのほうがおろそかになってしまった。ただ、そうして失敗したときに出がちな喉にひっかかるようなエグみがほとんど出ておらず、そのままでも*1まあ飲めなくはない出来になった。そういうわけで、はからずも、というか不本意な形ではあるがMPS-50の効果を実感できた。

*1 ドリップに失敗したときはたいていハチミツをたらしてごまかすことにしている。