雑誌メモ: UNIX USER 2005.09号
特集は白玄箱をLinuxマシンとして活用しようという話。どちらの箱も手頃な値段なので二台ならべて内部的なネームサーバや認証サーバに使うというようなのもアリかもなと思った。ただ、そうすると、特殊なアーキテクチャ用のkernelやパッケージの提供状況がどうなるかが不安になる。パッケージのほうは記事中にもあるdistccおよびクロス開発環境というので対応できそうではあるし、完全に内部用とするならkernelのほうもあまり神経質にならなくても良いかなとも思うけど。
もう一つの特集はLDAP認証の話題で、これは先月の続き。今月はユーザ認証(PAMとNSS)にLDAPを使うところから始まり、アクセス制御、LDAPをTLS上で運用する方法、Apache HTTPサーバ、Postfix、Courier-IMAPでLDAP認証を使う方法まで。疑問に思えるところが少しあったが、先月の記事と合わせて一通りのサービスを構築できる感じに。環境によってはこれにあとSambaの認証が、とかいう話になるのかな(2003.04号、2003.12号に記述がある)。
先月から始まった「あける&ふさぐ暗号通信」は暗号化トンネリングのためのソフトウェアを紹介するとともに、そのソフトウェアのやり取りの特徴を説明するという内容。後者はつまり張られたトンネルをいかに検出するかという話題であり興味深い。