地球の内部で何が起こっているのか? (続き)
地球の内部で何が起こっているのか?の続きをぼちぼちと読んだのだが、あの続きからはリクルート色が濃くなってきて、いまいち感がやや強まった。だがまあ終盤にかけては、深海底のさらに下、マントル付近に原初の状態が今なおあるのかもしれないなんて話も出てきて、実際、というかその説についての一般的な評価がどうかとかはさっぱり分からないのだけど、穴掘りの成果は思った以上に広い範囲に及ぶものなのだなと驚いた。
全体としてみると、やはりリクルート用の読み物に思える。著者の関係している「ちきゅう」というでっかい洋上基地船でどんなことをやろうとしていて、それがどうい成果を期待されているか、過去の活動とどういう関係にあって差別点はどういうところか、日本が技術的にどうリードしている、などが話題の中心にあると思えた。つまり「?」の先を「ちきゅう」で調べましょうという話であり、本書ではその前段階の状況を示するものである。そう考えると、これがタイトルに見合った内容であったかと言う点はかなり疑問。
ただ、そういう疑問は持ち得るものの、内容はなかなか面白かったし、ど素人に(も)それなりに興味を持たせるという目的にはかなうんじゃないかと思える。
けっこうなボリュームなのだが、もうちょっと軸をしぼれば軽くできるんじゃないかなと思う。でもそうしちゃうとリクルート臭くなってしまって面白くなくっちゃうかな?