雑誌メモ: Software Design 2005.08号
特集は「オープンソース+αでキメる完全無欠のメールサーバ」。見出しには「sendmail、Postfix、qmail、ベストチョイスはこれだ!」とあるけど記事の中にはsendmail+αでキメる方法が含まれていないというのはそういうものなのかな。新たに知ったのは二章の冒頭にあったMRA(Mail Retrieval Agent)という語で、IMAPサーバやPOPサーバのことを呼ぶそうだ。
その二章には「おや」と思ったところもあった。それはqmailが素人好みという評価になっていたことと、qmailが避けられた理由がsendmailと運用方法などで互換性がまったくないからとされていたこと。前者については「素人」が何を指すかにもよるかなとは思うけど、ちょっと印象と違う。後者については対外についての影響のことが考えられたためだというのが個人的な印象。あと情報の提供のされ方というのもあるかも。
どうせ比較するなら次はIMAPサーバで比較をしていたけるとうれしい。拡張への対応具合いとか、限られたもので良いので性能とか。メールなんかには今もある程度興味を持っているつもりなのだけど、今回の内容的は好みとは少し違っていた。
あ、そうそう。この手の記事でよく出てくるのがtelnet。でももうそろそろtelnetはいいんじゃないかなあと思う。むかしむかしのシンプルな時代ならともかく、今は結構めんどくさい場合もあるので、どうかするとテストのつもりがテストになっていないなんてことになりそう。高機能なUAを使ってテストっていうのも難しいということならチェックツールを紹介する、やり取りを見せたいということならUAのログ機能を説明する(そういう機能があるUAをすすめる)、といった感じのほうが良いんじゃないだろうか。まあ、過去には私もtelnetで説明しているので、その点弱いのだけど。