神の系譜I/II

久しぶりに小説を読んだ。というか読み終えた。神の系譜という新書のシリーズものの一巻めの神の系譜〈1〉竜の封印 (トクマ・ノベルズ)竜の封印[rakuten]と二巻めの神の系譜〈2〉真なる豹 (トクマ・ノベルズ)真なる豹[rakuten]。特にあてがあったわけでもなく、書店の店頭でなんとなく手に取ってそのまま購入したのだった。もっとも一巻の裏表紙や帯に「筒井康隆」、「高橋克彦」、「南山宏」といった名前が出てくるのでどういった雰囲気なのかは想像できた。で、高橋克彦著の竜の柩のシリーズなんかもけっこう好きなので、という感じ。

おおざっぱに言ってしまえば歴史新解釈および蘊蓄系なわけで、最近の話題作であるダビンチコードなんかとも分け方によっては同じくくりにされるのだろう。だが、ダビンチコードなんかよりもこちらのほうが数倍は面白かった*1。本筋の種類が違うようでもあるので単純には(しかも二巻しか読んでない時点では)比べられないかもしれないけれど。

で、その本筋のほうだが、読み終えた二冊の中ではさわりのエピソードしか出てきていないようで、ほとんど蘊蓄あるいは新解釈話がメインのストーリーに思えてくるくらい。いや、実はシリーズ通してのネタ振りなのかもしれないのだけれど、というか、多分そうなのかなあと思える(期待? したい)のだけれど、それは続巻を読んでみないと分からない。すでに七冊出ているようなのでぼちぼち読んでいこうと思う。

*1 あれと比べられても…… という話もあろうかとは思うが :-)