旅するカメラ
旅するカメラ[amazon]は、カメラマンの渡部さとる氏の日々の記録で、24のコラムと挿入された数十のモノクロ写真からなる。
カメラのことはほとんど分からないので、単語を見ただけでは何を指しているのかピンとこないところもいくつかはあったが、読んでいて文意がとれないほどではない。そ書かれているのは様々なカメラとの出会い(こんな状況で立ち寄った中古カメラ屋で見付けてね、とか)や失敗談(知り合いに写真を分けてもらった、とか)、ロケ先での体験談など。
カメラやそれ以外の機材を思わぬ形で見付けたり、入手してしまったり、入手してから困ってしまったり。カメラマンと今の自分の仕事とでは内容にはかなり違いがあるけど、共感できる記述もあって楽しく読めた。何より、うちにあるカメラを持って、ふらっと出かけてみるのも良いなと思えた。