議論のレッスン
議論のレッスン[rakuten]を読んだ。もっと早く良まなければならない本だった気がする。
無限ループに陥るようなダメな議論がどうしてダメなのかを掘り下げ、そこから論拠(参加者の間で共有すべき暗黙の仮定)の重要性を導いている。議論は主張および根拠(客観的データ)とそれを繋ぐ論拠からなり、論拠によって根拠→主張の飛躍を埋める必要がある。より高度な議論においては裏づけ(backing)、限定語(qualifier)、反証(rebuttal)が求められることもある——といったことが、トゥールミンの議論モデルをベースに説明されている。また、そうした考え方をもとに現実的なサンプルを分析し、議論に必要とされるもの、準備しておくべきものは何かを示している。
もう一度読み返しておこう。巻末で紹介されている本も読んでおこう。