現代の日常のなかの狩り
山賊ダイアリーというまんが。これがすごい。ウサギ、ハト、カラス、イノシシ、シカ、ヒヨドリ。こういった動物が獲物。空気銃や罠を使って狩る。
食べるところまで描かれるが、広い意味での食糧調達の手段として。教育的とかそういう切り口ではなくて、ずっと続く日常の一部としての猟を題材としている。経験のある範囲でいうと魚釣りのような。銃を竿に、獣を魚に、それぞれ置き換えると作者のこの作品における立ち位置に近付けると思う。(作中では釣りもしているし、蜂をとったりもしている。) カラスの駆除を依頼されることがあるなど、現代の猟師のいろんな面が見られるのも面白い。
獲物のさばき方や調理方法にもページが割かれていて、これが実にうまそう。作者自身の経験に基づく「日記」とのこと。もろもろ含めてそういう生活にはちょっと憧れる。いや、怪我とかプチ遭難とかもしてて楽しいばかりではなさそうだけど。