当選確定
| 候補者 | 得票数 | % |
|---|---|---|
| 松沢 しげふみ | 1,040,594 | 32.6 |
| 宝田 良一 | 676,534 | 21.2 |
| あすかた 一朗 | 643,583 | 20.2 |
| 田嶋 陽子 | 496,319 | 15.6 |
| 吉村 せいこ | 197,402 | 6.2 |
| 山本 せつこ | 92,879 | 2.9 |
| 遠藤 賢次郎 | 43,298 | 1.4 |
| 計 | 3,190,609 |
松沢氏は県民の良識が勝因(の一つ)だと言っていた。考えてみるとたしかに良識を問われていたわけだ。新聞各社の事前予想では、上位四人が僅差だということだったのでひやひやしていたが、まずは安心した。松沢氏の今後に注目したい。
ところで、田嶋氏は「有権者のなぜ神奈川県知事なのか、なぜ参院議員を辞めたのか、という疑問が予想以上に強く、それに対する私の答えが行き渡らなかった」と述べた*1そうだが、こんなことを言う者のセリフではないだろう。もう少し真摯に受け取れなれないものだろうか。
田嶋陽子氏の発言集
田嶋陽子氏は相変わらず。何度も同じことを聞かれて苛立つ気持ちは分からないでもない。しかし根性の問題ではないだろう:
横浜駅東口ではビールケースの上に立って演説。聴衆から「なぜ神奈川で出るのか」という質問が何度も出たため、語気をやや強めて「神奈川には何も縁はないんだよ。でも神奈川が好きだ。地元、地元って根性小さいよ!!」などと田嶋節が飛び出す一幕もあった。
[産経Web神奈川版 2003.04.06より引用]
政見放送の感想
4月2日、4月3日と政見放送を見たが、話し方という点とスピーチの構成という点でかなり差があると感じた。 話し方について前にも書いた通りで、遠藤賢次郎氏、山本せつこ氏、吉村成子氏には難がある。議論の場は付きものであるわけだから、思ったことが言えなかったり、解理しにくい発言が続くようでは困ったことになる。本人がどういう考えを持っているか、行動力はどうか、そういったこととはまた別の重要な問題だろう。
田嶋陽子氏、山本せつこ氏、吉村成子氏についてはスピーチの構成についても難がある。この三人は自分が一番言いたいことに力を入れすぎてしまっていて、それ以外の言わなくてはならないことがおざなりになってしまっている。言いたいことをきちんと言うのは当然としても、スピーチ全体として見るとバランスを欠いているし、しょっちゅう「言いたいこと」に話が戻るので分かりにくくもある。同様のことは宝田良一氏、あすかた一郎氏についても言える。お二人とも今までどれだけがんばってきたかをうったえることに頑張りすぎて、政見のほうがやや薄くなってしまったようだ(この二人のメモが少ないのはそのせい)。
各候補者のスピーチ内容についてはこんなことを思った:
- 宝田良一氏は民間で培っきた経営感覚というのを強調していたが、たとえばどうするのかと言ったところが聞こえてこなかった。それでも中小企業がどんなものかは知っていらっしゃるということなので、そういった面での現実的な支援を期待できるのかもしれない。
- あすかた一郎氏は「人をきる改革ではなくいかす改革」というのが一つのポイントのようだった。切ってしのぐのは対処療法だから、そういう考え方も必要になってくるだろう。内容まではもちろん分からないが、政見放送においてIT産業支援と明確に言ったのはこの人だけだった。
- 遠藤賢次郎氏はとにかく分かりにくい。興味深い発言もあるものの、方針が示されただけで、具体的にどうしようと考えているのかは分からない。
- 田嶋陽子氏には意味なく造語を使うのは止めてほしい。造語は混乱を招くし、ぽっと出の造語では本人の考えは絶対に伝わらない。内容についてはいつもの通りの逆差別。多様性を否定していて、これはもう独善と言って差し支えない。財政面にはまったく触れられておらず、産業支援についても彼女が決めた特定分野に限られるようだ。
- 山本せつこ氏の3本柱のうちの最初の一本は「戦争非協力」。結構なことだとは思うが、県政ではなく国政の場でがんばっていただきたい。ジャーナリストだから分かるというのは正直言って単なるおごりに思えた。「私の気に入らないことは止めさせます」と言っているだけで、他方でこれこれをやりますというのはない。
- いろいろな見方はあるにしても、松沢しげふみ氏がマニフェストを示したのは一定の評価ができるのではないかと思う。中小企業支援、特に新分野へのチャレンジについて支援があるならそれは面白い。
- 吉村成子氏は医療以外のことを何も考えていない。この人は中小企業のことを分かっていないし、各業界の専門性も分かっていない。福祉事業だけを支援すれば、すべての中小企業が元気になって雇用も確保できると信じているのはおめでたい。「就学前までの医療費の無料化」はできるのなら結構なことだが、「国から財源委譲をもとめる」以外の考えがないのでは実現できそうにない(あるいは新たな負担を強いるだけ)。
山本せつこ氏の政見放送のメモ
発言内容のメモ(私的な意見は入れてないつもりだが、解釈を間違えている可能性はあるので注意):
- 3本の柱
- 戦争非協力
- 反戦ではない
- 知事に与えられた権限で戦線の拡大を止める
- イラク戦争はグローバル化した社会に陰を投げかけている
- 日本でも経済が不活生化した
- 公安法を使って原子力潜水艦の無通告入港の拒否
- 道路法を使って重量物搭載車量の通行禁止
- 環境法例を適用して基地内の汚染物質拡散を防ぐ
- 戦争のつけは子供たちにかかる
- 戦争を防ぐのは大人の責任
- 財政再建と透明な行政
- 財政が見えにくい
- ジャーナリストとして行政問題を追ってきたので問題はよくわかる
- 一番の問題は支出を際限なく拡大してきたこと
- 税収のほとんどが職員の給与にあてられている
- 公共事業は全部借金でまかなっている状態
- 無駄な公共事業は止められたはず
- 人権の保護と環境の保護
- 内陸部の大型公共事業(焼却炉建設のこと?)はやりにくなってきている
- そこで神奈川県はメーカーと協力して 東南アジアに焼却炉を売り込もうとしている
- 反焼却国際会議で日本で80〜90%のゴミを焼却していると言ったら
他の国の代表におどろかれた
- ゴミの焼却は非常に危険である
- 各種の汚染物質の発生
- 海外では段階的にゴミの焼却・埋め立てを停止しつつある
- ゴミの焼却は非常に危険である
- 県民は具体的に問題の在処を知らされることなく
公共事業で非常な被害を被っている
- このような企業がもたらしている被害を知る権利がある
- 正さなくてはらならない
- 内陸部の大型公共事業(焼却炉建設のこと?)はやりにくなってきている
- その他いろいろな問題があるがホームページを見てほしい
- 知事になったら
- 知事室を出て
- 3人の副知事とタッグを組んで
- 優秀なスタッフもまとめて
- 現場に行きたい
- 現場で考えて決めていく
松沢しげふみ氏の政見放送のメモ
発言内容のメモ(私的な意見は入れてないつもりだが、解釈を間違えている可能性はあるので注意):
- 神奈川は大変な危機にある
- 経済の落ち込み
- 企業からの税収は減る一方
- 行政の課題は山積
- 行財政の徹底した改革しなくてはならない
- 国から税財源の委譲を勝ちとる
- 県独自の財源を考える
- 外郭団体・第3セクターなど県の行政をスリムで効率的に
- 緊急時であるから職員・特別公務員の給与の抑制
- 治安がどんどん悪くなってきている
- 犯罪が増え検挙率が下がる
- 暴力団の犯罪
- 警察力をもっと充実させる
- 行政職員を減らす一方で警察職員を増やす
- 教育の問題
- 県立高校の学区をできるだけ撤廃
- 学校選択の自由
- 学校同士の競走を促す
- 魅力ある高校作り
- 中小企業支援
- 金融面での支援
- 新分野へのチャレンジの支援
- 羽田空港の24時間国際空港化をめざす
- 京浜工業地帯の再生のため
- 人物金が集まればビジネスチャンスが増え雇用が拡大する
- 神奈川だけではダメなので 東京・千葉・埼玉・国土交通省と相互に話し合いができる 行政の枠組みを作っていく必要がある
- 将来は首都圏連合を作って国の権限を委譲してもらう
- 新しい地域主権の枠組みを作っていきたい
- マニフェストにまとめて公表している
- スローガンではなく数値目標を示した
- いつまでに、どういう財源、どういう手法で実現するかを提示
吉村成子氏の政見放送のメモ
発言内容のメモ(私的な意見は入れてないつもりだが、解釈を間違えている可能性はあるので注意):
- 神奈川県は今重症な病気にかかっている
- さらに大きな問題
- アメリカ・イラクの戦争
- 大くの人々、特に子供の生命が失われている
- 戦争が早く終わるよう強く国会に要請していく
- 神奈川には多くの基地がある
- 横須賀基地からアメリカ軍の船が出ていく
- こうしたことは本来許されない
- 戦争がなくても爆音で被害を被っている人がたくさんいる
- 戦争の早期終決、核、武器、爆音のない平和な神奈川をめざす
- 以下、本来の政策について
- 医療改悪
- 高齢者の医療負担が増えた
- サラリーマンの医療負担が増えた
- 薬や通院日数を減らすなど
- 病気は早期発見すれば簡単に治る
- 症状が出てからでは遅い
- 今にも関係するし医療費も余計かかるだけ
- こんな矛盾は許されない
- 2割凍結をめざす
- 介護基盤の整備
- 特別養護老人ホームをどんどん作っていく
- 小児医療
- 神奈川は遅れている
- 少子化の今、子供は宝物
- 子供を守るために就学前までの医療費の無料化を早急にはじめる
- 教育問題
- 段階的に30人以下学組の実施
- 保育所
- 4年以内に待機児童を0にする
- 環境問題
- 環境保全に率先してとりくむ
- 美しい神奈川の再生
- リストラ社会
- リストラされた方も大変だが、 残された方も大変
- 過密労働やサービス残業で命を縮めている
- こうしたこと(「残された方」のほう?)を解消しワークシェアリングを推進
- 企業に社会的責任を求める
- 中小企業のみなさんも大変
- 前述の特別養護老人ホームや保育所を、 神奈川を愛する業者にお願いして地域の活生化をしていく
- 財源の確保について
- 無駄な高速道路の開発に象徴される大型公共事業をみなおす
- 国から財源委譲をもとめる
- 情報公開も大切
- 県民の一人一人の声を聞きたい
- ガラス張りの清潔な県舎の実現
- 多くの人々から意見をきき、力を合わせて本来美しい神奈川を再生
- 鎌倉など名勝を活生化して、 世界の人々にぜひ見に来てくださいと言える神奈川を作りたい


