エイリアン・テイスト
店頭で見掛け、ティンカーからの流れで読んだ
エイリアン・テイストはウェン・スペンサーさんの三冊目。三冊目にして雰囲気がずいぶん変わったし、これはまた以前にもましてとっちらかってるなあという印象を持った。と、思ったら、この本が一作目なのだそうだ。どうりで。
そんなわけで、前の二冊よりもさらになお、ざるですくったような背景描写の上にすごいいきおいでジャンプしまくるストーリーが展開される。それについてくのがやっと。しっちゃかめっちゃかに散っているような枝葉にも一応は収拾がつけてある(つけようとはしている?)ような感じではあったのだけど、あんまり把握できていない。
読み返すといくらかは印象が変わるかもしれない……けれども、前半と後半とのギャップはかなりのもので、いろいろあふれたりこぼれたりしちゃったのかなという感じ。ティンカーなどを読んで細いところには目をつぶっていられた人以外にはきついと思う。
ティンカーの続きを読みたいのだけどな。
ようこそ女たちの王国へ
ウェン・スペンサーさんの
ようこそ女たちの王国へ[rakuten]を読んだ。
以前、
ティンカー[rakuten]を読んで悪くないなと思っていたのだが、この本も同様…… というよりもなかなか良かった。ティンカーはストーリーが主人公の視野の範囲で展開されているような印象があった。そのため読み終えてみると全体の流れの中をつっきっていったような、ぎごちなさといえくもない感じが残る。今回の本ではそういったところが良くなっていて、読者に見せたい流れがぶつ切りにならないよう、うまく展開されているように思った。
ただ、その反面、ティンカーでそうだったように、おそらく何かしらの設定はあるのだろうけどきちんと説明されない物語上の因習だったり社会規範だったり、あるいは用語だったりが、冒頭からポロポロと出てきて戸惑いをさそうようなところがあり、これがより浮き上がってしまった。
ティンカーでは主人公に世間知らずの面があたため、その主人公といっしょに理解を深めるといった読み方につながり、これはこれでうまくおさまっていると思えた。しかし今回の登場人物達は自分の立場や状況をほとんど把握できているため、そこのギャップが少々気になる。もっとも「今回もそうなのかな」と思ってみればひっかかりもなく読み進められたし、仮にティンカーを読んでなかったとしてもすごく読み難いというほどのことではないと思う。
なかなか良いペースで読めたこともあって、ティンカーを再読してみようかなと思ったりもしたが、この種の本を久々に読んだ流れで(ようやく)帝国の娘を読み始めた。


