CGI環境、Webアプリケーション環境としてのRack
Thin(0.6.3)のことを調べていたらRack(0.2.0)が出てきて、Thin自体よりもむしろRackに興味が移っていった。Ruby 1.9系ではCGI環境の刷新が議論されている(はずだと思う)が、このRackを検討するのもおもしろいのではないだろうか。
Rackがどういうものかを考える前に、Mongrel-Railsの構成を少しだけかみくだいて見てみると[ブラウザ]-(HTTP)-[Mongrel]=[Rails]-(Rails規約)-[アプリケーション]という接続になっているといえる。これがThis-Rack-Rails構成でどうなるかというとブラウザ-(HTTP)-[Thin HTTPサーバ(Thinハンドラ]=[Rack]-(Rack仕様)-[Railsアダプタ]=[Rails]-(Rails規約)-[アプリケーション]のようになる。ここでRackの前後について、HTTP寄りについてはハンドラという繋ぎ役を作ることで拡張でき、アプリケーション寄りについてはアダプタという繋ぎ役を作ることで拡張できる。あるいは、Rack仕様はとてもシンプルなのでアプリケーションが直接Rackに接続することも考えられる。小さなアプリケーションならそれでも十分だろうと思う。
そのようなわけで、ThinとRackの組み合わせによれば、たとえばMongrel-Rack-Railsというパスを作れるはず。ちょっと作ってみるかという気分になったりしたのだが、あまり変なものは出てこなさそうな気配がしたので止めた。なお、Rack自体の使い方についてはCGI から Mongrel まで、Rack で Web アプリを Web サーバから抽象化するという記事で詳しく説明されている。
Thin自体はMongrel以降のRails向けHTTPサーバ実装として、とくにそのスピードを中心に取り上げられることが多いのかなという印象なのだけど、Rackを採用したこと、Rack仕様に従ったRails adapterを提供しているということ、initスクリプトを使った複数サービスの運用あたりまで考えられていること(ちょっとしたスクリプトを提供してくれるだけではあるのだけど)、なんてあたりも重要なポイントなのではないかと思う。
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