WEB+DB PRESS Vol.50

4月24日に発売になるWEB+DB PRESS Vol.50WEB+DB PRESS Vol.50[rakuten]で「Unix/Linux開発環境ミニマルスタイル」という記事を書かせてもらいました。

主な作業環境はMS-Windowsだけれども、本番環境はUNIX系OSである。本番環境での作業にはいつも通りの手順(や決められた手順)があるから困りはしない。ただイレギュラーな状態になると手も足も出ない(かもしれない)。コードやログを持ってきたり持っていったりを繰り返すのも煩わしいし、UNIX側でできることがもう少し増やせるとよいな。そんな人々に向けた記事です。

端末・シェル上での操作の基本を扱います。基本的なコマンドの紹介、リダイレクト・パイプの仕組みと使用例、コマンドを組み合わせて使う方法などを説明しています。環境としてはDebian/Ubuntuを想定しています。また、近年、一般的に使われるようになってきている仮想環境(andLinux、VMware系プロダクト、VirtualBox)を念頭に、パッケージ運用管理の基礎的な部分もカバーしました。

今号ではJunio C Hamanoさんの大ボリューム特集記事「はじめてのGit」で、基本的なところからから、一般的な使い方としては十分すぎるくらい深いところまで、かなり広範かつ詳細な解説がなされていて読みごたえがあります。またknuさんのPractical Ruby Programming!(6)では誰もが使うようになってきているTwitterと、注目されつつもなかなかブレイクしかけてますという状況が続いているFriendFeedの、それぞれのAPIを使って両者を結び付けるプログラムtw2ffが作成されていています(tw2ffはruby-friendfeedに含まれています)。

今号の内容からは離れてますが、FriendFeed関係では、携帯電話端末などからFriendFeedを使いやすくするf2pというアプリケーションもあります。当初はまはさに携帯からFriendFeedを使うために利用していましたが、「後で読む」機能や地理情報付きのポストができるなど、FriendFeedの標準的なインタフェースにはない機能があるため、最近ではPCでもf2pを介してFriendFeedを利用することが多くなっています。

ruby-friendfeedもf2pもGitでアクセスできるgithub上にありますから、Git大特集から読み進めると、自然とFriendFeedまでたどりつくようにできていますね。加えていえば、同時期に発売されるSoftware Design 2009/05の「はてな流! システム管理のツボ(10)」ではCapistranoが扱われていますので、あわせて読めばRailsアプリケーションであるf2pのデプロイも万全です。

そういうわけで、聞いたことはあるけれどもまだ使っていないという人は、これを機会にFriendFeedを始めてみてはいかがでしょうか。

(ちなみにSD誌の特集ではUbuntuが扱われています。私の記事とともに、などというのはおこがましいですが、これからUbuntuを始めるという人は参考にしてみてはいかがでしょう。)